Carpe Diem

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博物館のドレスコード

 

 博物館のドレスコード。多少はあるが、そこまでこの二つの単語の繋がりに違和感はそれほどないだろう。けど関連は見いだせないかもしれないし、明らかにおかしいと指摘してくる人もいるとは思う。博物館にドレスコードはあるのか。自分が知っている限り、博物館にドレスコードという単語は結びついたことがない。いくつかの国でいくつかのミュージアムに行ったけど、注意されたこともないし注意されるかとドキドキしたこともない。道を歩きながらふと頭に浮かんだ言葉で、実際にそんなものはないと思っている。けど、博物館にどんな服を着ていけば良いのかを気にしていた人はいる。けど、そんなことは特に重要じゃない気もするし、コーヒーを飲むのに最もふさわしい場所はどこかという個人的な問題と変わらないような気もする。問題と言うか関心であり重要というか気にかかる存在なのだ。ほんの時々。

 一般的にドレスコードがある場所、規定があって、もしくはマナーとしてある程度の又は厳格な服装が求められる場所はどこか。パーティーがまず頭に浮かぶ。日本で普通に生活していたらそれほど気にならないかもしれないが海外の、特に欧米の映画なんかを見ていたらよくパーティーのシーンがある。タキシードを着たりパーティードレスを着たり。ドレスに行く前にわざわざお店に行って服を買うシーンが重要視されていることも少なくない。日本で考えてみたらまさにハレの場といわれるものだ。卒業式や成人式には袴を来たりする人を良く見る。日本に冬が訪れ、ある時期を境として就職活動を始める大学生が一斉にスーツに染まっていくのもその一つかもしれないがそれは違うか。

 仮に博物館にドレスコードがあったとしたらどうなるだろうか。半袖短パンが推奨。熱帯に関する展示なのかと少し推測してしまう。長袖長ズボンをお勧めします。きっと身体的に何かに接触する恐れがあるので、その対策ではないかと少し怖じ気づいてしまう人もでてくるだろう。

 パーティーなんかは特定の目的を持って、多くの場合は気の知れた仲間が集まる。そして、同じ階層、階級、共通の知り合い、居住地区、興味関心があることが多い。だからドレスコードをつくるのも容易なのかもしれない。

 博物館はとてもパブリックな存在だ。世界中にドレスコードがある場所もあるかもしれない。しかしながらその公共的性質も含め、どんな格好でも誰でも楽しめる場所を提供しないと行けないのかもしれない。Open and Closed.