Match Point
Match Point
テニスのマッチポイントのことだとすぐわかる人もいればわからない人もいる。
マッチポイント。
ネットにボールが当たる。
向こうに落ちれば勝ち、こちらに落ちれば負ける。
その場で決着がつくかは実際わからないと思うが。
そのボールは、どちらに落ちるかわからない。
物語は、どう転ぶかわからない。
ウディアレンの作品。
映画らしい映画だと思う。
脚本を書いたときもあのネットにボールが当たるシーンからすべてが始まったのだろうか。
舞台はロンドン。
贅沢すぎる。
俳優に関しても、設定も、悩みも。
もしこの映画の舞台が違う場所だったり俳優の組み合わせが異なっていたらこれほどの印象は残らなかったと思う。
全員が役にぴったり合っていて他の人は正直考えられない。
スカーレット・ヨハンソン アメリカ
ジョナサン・リーズ=マース アイルランド
マシュー・グッド イギリス
エミリー・モーティマー イギリス
目に見える部分だけじゃない。
違いは色々ある。
国籍も育ちも。
キャリアもお金も悩みも。
人生はある一方では簡単に進んでしまう。
ある一方では全くうまく行かない。
悩みが常につきまとう。
人を、自分をどう信じたら良いかわからなくなってありえないような行動も平気で起こす。
それが気づかれることもあれば、全くわからないことも。
愛は結果なのか、行動なのか。
その辺もわからなくなる。
相変わらず音楽も素敵だ。
映画らしい映画。
ロンドンに行ってみたくなった。
Match Point - Trailer - YouTube
Between love and lust.
You're a lier.
スカーレットの最初のシーンの美しさは驚く程。
圧巻。
女優のオーラというかあれ以上に素敵なというか圧倒されるシーンは見たことがない。
エミリー・モーティマーは素敵。
役柄がそうでもあるのだがあまりにも愛らしい。
Typist(Populire)のデボラ・フランソワの様なイメージ。
助演女優賞をあげたくなるような素敵な女優だと思った。
Match Point
この映画にも多くの人の生き方が投影されているのだと思う。
同じ脚本でも、あの俳優を選べるのはあの監督だけかもしれない。
とても面白かった。
映画としての作品制に衝撃を受けた。
とっても豪華な映画だ。