Carpe Diem

Think good thought.

The Great Gatsby

今回は過去の作品を見た。

レッドフォードのものを。

 

先にディカプリオの作品を見ていたので印象はそちらによって出来上がっていた。

原作は大学のときに読んだ。

そして実際ニューヨークへ向かう途中の町並みを確認しながら思い出したりしたものだ。

あれほど長い小説を映画にするのはもの凄く難しい試みだと思う。

 

感じたこと。

過去の作品の方がより直接的。

最近の方は非常に遠回りだ。

過去の作品はいろんなシーンや設定、人間関係や考えていることが露骨に現れている。

それが伝わっていることがわかっている上でストーリーが展開していく形だ。

それ故に、感情がびしびしと伝わってくる。

人間の醜さやこの上ない哀しさ。

相手を思う気持ちが直截的に表現されて形となっている。

ストレートすぎるくらいに。

careless peopleなのが此れ程かと言う位伝わってきてもはや頭にきそうな感覚に陥る。

 

最新作は、どこまでも間接的だ。

遠回りし続ける。

まるでギャツビーの気持ちのように。

それ故に歯がゆい。

伝わらないしわかりにくいし、苦しい。

哀しい。

こちらは原作を読んだりしていないと内容がいまいちわからないのではないか。

秘密を大事に守っていくようにストーリーが最後の最後まで展開されていく。

それが楽しみであり、同時に決して触れては行けない怖いもののようでもある。

 

ラストのシーンやカットされたシーン。

違う話にすら覚えてくる。

 

共通して思ったのが、本当にこの物語は哀しい。

これほど哀しい話はないんじゃないかってくらい。

ギャツビーの想いが。

歳をとっていろんな経験をしていくたびにまた見方が変わると思う。

一年間でも悲しみに対する共感が深まった。

本当に哀しい、そして綺麗に哀しい。

 

どんなエンディングがふさわしかったのであろうか。

人生における大切な映画だ。

 


The Great Gatsby Deleted Scenes - Alternate ...