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書店について

・ 書店について
 海外に行くといつも書店が気になる。日本は書店の数が必要以上に多く、世界の他の国に比べて以上にその数が多いと言う話を聞いたことがある。その話を聞いて以来、国内で何となく書店を目にするだけで、それはどこでもあるのだが、これも通常の環境ではないのだなと思ったりした。あれほどの数があっても規模や質はまちまちで近所にもっと素敵な本屋さんがあればいいなとも思う。最新の本はもちろん手に入るし幅広いラインナップと広大なスペース。そんな空間が身近にあることはある種他にはない喜びだ。
 海外の書店にもこれまで何度か立ち寄ってきた。いろんな国の様々本屋さん。地元の小さい本屋からチェーン店の大型書店まで。特徴は本当に異なる。地元の小さな本屋はもう歩く場所もなくなると言う程に本が積み重ねられ並べられている。下の方は何の本があるのかわからないし、取り出すことだって出来ない。本棚も高く、分類はあっさりとざっくりとしているので自分の好きな本を探し出すには時間がかかるかもしれない。ベストセラーだけが見やすいように並べられているし、その本がやたら多く展示されていることも多い。中古の本を扱う店になると特徴はさらに面白くなり、まるで個人の図書館のような雰囲気。本を売って生計を立てていると言うよりは個人の趣味の延長に本屋というか商売のようなものがくっついてきているようにしか見えない。
そして大型書店。都心にあったり広大なショッピングセンターの一角を占めるような存在。日本と比べていつも気になるのはデザインやイメージに関する書籍が多いと言うこと。海外の本や教科書、参考書は日本のものと比べて大きい事が多い。そして芸術や料理、デザイン、写真に関する本が多い。持ち運ぶのさえ大変な大きくて厚い本もたくさんのスペースを取っておいてある。それが何冊も平積みになっていたりうまい具合に展示してあったり。実際にどれほど売れて利益を上げているかはわからないが書店でそれらの本を見て楽しむ人はたくさん見ているのでささやかな幸せや知識などを人々に深く提供していることは間違いないと思う。日本の少し大きめの書店にはこのようにデザインや芸術というような専門書が少ないのではないか、と言うことをいつも感じる。視覚。文章は絵やイメージを支えるためにほんのわずかに存在する、そんな種類の本がもっと日本の大型書店で特集されてもいいのではないか。