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ジョセフの出ている映画は良い。
個人的に好きだ。
とても親密な気持ちになれる。
距離感が近いと言ったほうが正確かもしれない。
映画はほとんど劇的であることがいいしそれが望まれている。
それをどのようにして身近なものにするか、この距離感が大切なのだと思った。
結構ありそうにないことなのだけど、信じられるし共感できる。
多くの物語がそうであるように外側は劇的であるかもしれない。
その枠を使って描いていくうちがはは本当に身近なもの、大切なものばかり。
ガンなんてあまり起こらないと思うけど、起こる。
それがポイントではなくてそれが枠組み。
そしてその劇的なきっかけや枠の中で現れる人の気持ち、怒りや悲しみ、面白さが本質なのだ。
枠と本質の距離感。
乖離しすぎても近すぎてもいけない。
派手すぎても地味すぎても伝わらない。
多くの人が経験するようなことがたくさん詰まった映画で、共感せざるを得ない場面が多かった。
そして彼の出ている映画は非常にテンポが良い。
スピードが速い。
それぞれの脇役も非常に重要なのだが見終わった瞬間は忘れていて後でじわじわ思い出すと言ったように。
そして音楽。
サマーもそうだけど、映画に使われている音楽が良い。
物語を深めるし楽しくさせてくれる。
映像の撮り方も。
彼が主役だからこそできるのかもしれないが映画の旨みを集めたような作品になっていると思う。