Sleepers
内容は極めて壮絶。
本当の話だったように思えるし、いろんな情報を考慮すれば、別にあっても驚かないしない方を信じるのが難しい気もする。
俳優陣の演技がとても深い。
それぞれの苦悩がよく描かれているし、演じている人たちに強さを見出すことができた。
このような苦しみも、世界のどこかに蔓延しているのだろう。
種類は違えど、苦しさというものはどこの世界にも存在するのかもしれない。
戦争なんかとは直接同じ点を見出すことができないかもしれないが、この映画で描かれているものも、人間の大切なものを肉体的にも精神的にも蝕んでいく。
長い時間をかけて多くの人の生活を壊していく。
街の秩序と法の秩序。
正義とは一体なんなのか。
映画にもものすごい力がある。
このような作品を作ること、そして俳優としてその人生を演じること。
淡々と全てが描かれているような気もする。
トーンも決して暗すぎないし、ある人は暗いとはちっとも感じないだろう。
客観的だと判断することはできないかもしれないが大きな偏りは見られない。
デニーロの演技が特に光っていた気もする。
宗教、ヤクザのような組織、歴史、警察。
いろんなものを通じて人は繋がっている。