Carpe Diem

Think good thought.

趣味と興味、関心

 

 興味と関心。こればっかりは人によって大きく異なる。という文章を書いてはみたもののこればっかりはという話ではない、全くのところ。むしろ、ほとんどのものは人と違うわけでそんなことは比べなくても明らかだ。どちらかというと、違いがはっきり見られるものが興味関心であると言った方が良いのかもしれない。個人でもそうだし、他人と比べてみても。興味があるものは強いこだわりを持つ。関心がないものは見向きもしないしある場合には嫌悪の念を示す。そうやって明確な差が出やすいものの一つが興味関心であるとしよう。そしてこれは、あらゆるものに違いを認めたがらない人でもすんなり認められる違いだとも思う。だから、他の人とも話がしやすい。時に問題にもなるが。

 どうも、このトピックに関しては少し限界を感じやすいようだ。好きなものも嫌いなものも、生理的なものがどのくらいの割合を占めているのかはわからないがほとんど自分で選択していないような気がする。なんとなくで判断できてしまうのが好き嫌いだと思う。そして、興味関心に関して、ほとんどの人はその対象の中に愛すべきものを見つけているのだと思う。情熱を注げる何を。ほとんどの場合明るいものに興味関心は移る。こういうと、趣味の話をしているように聞こえるかもしれない。趣味と、興味関心は異なる。

 趣味の話。趣味はほとんどの場合その人の好きなものだろう。趣味はなんですかとは常に聞かれる質問のひとつだ。趣味と言えるようなものがなくて質問に困ってしまう人もいるというが、趣味とはおそらくその程度のものであってもなくてもその人の生活に大きな影響をもたらさないのかもしれない。けどやっぱり、人間はわざわざ嫌いなことをしない。割に合わないことは比較的優先順位が低いと思う。趣味は気軽にできるもの。負担がかかるものではない。一般的に負担がかかると言われていても、それを趣味とする人たちにとってそれは負担にはならない。例えば登山なんて準備も大変だし時間もかかるし命の危険もある。普通の人はそう感じるかもしれないがそこに楽しみを見出している人にとってはそれらも楽しみであり決してデメリットにはならない。空いた時間があればやりたいこと。少しでも時間を作ってそこに費やしたいものが趣味と言えるのかもしれない。けど仕事が趣味の人もいるしその定義というか対象はひどく曖昧だと思う。しかしながら、趣味が仕事になってしまったおいう表現もある。だから、趣味というのは仕事ほどコミットしていない段階と捉えることも可能なのかもしれない。

 興味と関心は少し異なる気がする。これは特別好きなものだけという話でもない。嫌いなこと、自分にとって嫌なことに対しても人の興味関心は尽きないし行動にも簡単に現れる。紛争や差別が趣味です、という表現はないがそれらに興味関心がある人は多い。そして実際に自分で支援団体を設立したりして活動している人も多い。自分が味わった苦労を他の人には味わってほしくない、これ以上傷つく人を見たくない。動機は様々だ。

 興味も関心も趣味も、その中に一つのものを見出しいていると思う。それを今一言で表すことができない。好きであれ嫌いであれ心を強く惹かれるもの。憎悪、歓喜、欲望いろんな感情が混ざっているもの。それを愛と呼べるかもしれない。人間は極端なものが好きなのかもしれない。振れ幅がとっても大きい。そして真逆に達した時には以外にも両者は同じ位置に戻っているのかもしれない。つまりは全く同じであること。けど世の中そんなに簡単ではない。いや、簡単なのかもしれないけど、起こっていることが悲惨なのだ。例えば考え方の違い。同じ神様でもその捉え方が真正面からぶつかっている。同じ目的のために、例えば神の意志を実行するだとか思考を広めるだとか同じことをしようとしている二つの団体も、その思考が全く違っているという理由で戦争を起こしたりする。全く同じことをしていても対象が違うだけで全てがめちゃくちゃになることはこれまでたくさん繰り返されてきただろう。興味や関心を持って、そのことを掘り下げたり進化させたり、発展させていく人もいる。それを食い止めようとする人もいる。どこからどこまでが正義なのかはわからない。そもそも自分の心に従えばいいわけではないし、信じているものが常に正しいとしたらそれは大変なことだし世界はもっとシンプルだ。

 けど、わざわざ関係をこじらせたり状況を悪化させることに興味を持っている人もいる。それがその人にとって楽しみならば容易い事なのだろう。趣味も興味も関心ももっと自分で選択できるのではないか?目的もないのにそんなにのめり込む必要もない。自分で出来ないからといって自分より大きなものに身をまかせる必要もない。趣味も興味もどうでも良い些細なことに見えるけど、非常に大きなことにつながっていく重要な一歩なのだ。