The Cider House Rules
The Cider House Rules - Trailer - YouTube
ジョンアーヴィング。
この物語にはとても感動させられて涙が止まらなかった。
苦しかったし嬉しいような悲しい気持ちもした。
生きているうちに感じるあらゆる種類の感情を揺さぶる出来事が立て続きに起こる。
けどそれこそが、あらゆる人の実際の生活であり人生と呼ばれるものなのだろう。
なんとなく生きていても、ここまで劇的にならない気もする。
しかしながら、冷静に考えると主人公は葛藤をしつつも淡々と起こることに対処しているようにも見えるし特に大きく自分で何かを変えようとしたようにも写っていない。
生まれて、誰かに育てられる。
街を出て新たな出会いがある。
誰かが死んで、人はまた同じ場所に戻っていく。
誰かが出て行くことに対して嫉妬があり、憧れがあり、喜びと悲しみがある。
離れてからわかる愛がたくさんあって、好きや嫌いといった恋愛という単純な言葉で済ませないことが山ほどある。
こんなにたくさんのことが詰まった物語は他にない。
と思うのだが、他の物語にもそれなりにたくさんのことが入っている。
けど、この作品ほどそれを感じられない。
まっすぐに、重い出来事に軽い出来事も正面から捉えていくその感覚。
生死、医療、宗教、親子に恋人、病気に旅立ち、仕事。
自分の仕事を間違えるな。
筋を通さなければいけないときがある。
ルールは誰がどう作るのか。
何にも考えずに映画を見ても、感じることが山ほどあるものすごい映画。