覚悟は少しずつ
覚悟は少しずつできていく。
決して一日や二日ではできやしない。
一週間あっても、一年あっても足りないかもしれない。
自分でしっかり準備ができたと思っても、その時になって全くできていなかったことがわかる、覚悟とはそのようなものだ。
自分一人でやっていくこと。
誰かと虫あって、真剣に長い間時を共に過ごしていくこと。
覚悟という言葉を日常で使うことはほとんどない。
しかしながら、毎日その小さな覚悟を作り上げているのは確かだし、そのために生きているような気もする。
ある時、しっかりとした準備ができる。
自分では意識しなくても、待ちきれなくて勝手に覚悟と呼ばれるようなものが出来上がってしまうのかもしれない。
そして、その先には大きな変化が訪れる。
そこには必ず驚きがある。
思いもよらぬほどの幅で、規模で何かが突然押し寄せる。
そしてそれに耐え抜く力が備わっていることを確信する。
そのような体験を、これまで生きてきた中でどれほど味わってきただろうか。
そしてこれから、どのようにそのような機会にめぐり合うのだろうか。
昨晩から生活リズムを修正しようとした。
完全に夜型と呼ばれる生活をつずけていて、周りの誰もが、特に自分を大切にしてくれる誰もがその生活を改めるようにアドバイスをくれた。
自分で望んで変えられるものかは知らないが、何も意識しなければ自分は普通の人が寝る頃に本領を発揮する。
けど、健康のためにも家族のためにもそろそろ朝方と呼ばれる生活に変更しようと挑戦しなければいけないと思った。
それから二日が過ぎたが、二つの夜を寝て過ごすことは決してできなかった。
その代わりに、自分の中に少しずつ、小さくではあるが確かに覚悟と呼ばれるものが生まれてくるのを感じた。
根拠のない自信とそれを呼ぶのは間違っていると主張したいところだが、あるいは他人から見ればそれはあっているかもしれない。
考え続けることで時間があっという間に流れていった。
全く眠ることができなかった。
眠りたくなかったわけではないしおとなしく眠ろうとリラックスもしてみたがうまくいかず、信じあっれないほどの集中力で考え続ける結果になった。
そしてその集中は、一つの強力な考えというか気持ちを生み出すためのものだったと今になっては思う。
自分が本当に好きなことは何か、今自分は何を持っていてこれからどのように、どこでそれを活かしていけば良いのか、そもそも生かさなければならないのか。
最近長い間疑問として頭の中になんとなく存在していたものたちに対する答えを、自分の体と頭がいきなり、ものすごく激しく要求してきた。
そしてしっかり答えもでた。
それを自信と呼べるしある種の覚悟とも呼べる。
わかったことがいくつもある。
自分が今失ったら最も困るものはなるか。
今当然のように持っている能力が、自分が得たものだとしてそれがなくなったとしたら生活にどのような変化が起こるだろうか。
いつまでもイメージできるものは何か、気づけば時間があっという間に過ぎてしまうものは何か。
これまでで最高の一日を考えて見る。
それぞれの記憶を組み合わせて自分なりに最高の一日を作ってみる。
場所も関係なく移動できる設定で、朝の9時にニューヨークのレストランで朝食をとり、12時にはパリのカフェで友人と会い、15時にクレーターレイクの青さに感動するといったように。
そしてこれからの人生で達成したいことなんかを考えて、理想に一日を作ってみる。
バルセロナで建築を見て、それからハンガリーの温泉に入るという計画が出来上がるかもしれない。
そんなことを考えて見ると、どのようにしてそこに近づくか考えざるを得ない。
もちろん今持っているものは全部つぎ込んだ方が良いに決まっている。
グダグダしている方が良いかもしれないが、一個一個目標や希望を叶えていく方が面白いように思える。
そこでまた飽きて、何も希望がなくなったらそれまでのことを考えたりしてみれば良い。
待っているよりは自分でかたずけていった方が面白いに決まっている。
音楽を聴いて、歌詞を見ながら二つの言語や表現、言葉遣いについて考える。
芸術はどのようにして作られていて人はどのように感動するのか。
自分にはどんな可能性があって、どんな変化を起こすことができるのだろうが。
アイデアはどんどん個人的なものになっていく。
毎日の小さな積み重ねが今また、大きな変化にたどり着こうとしている。
この経験もまた成功か失敗となり次に生かされていくのだろう。
とりあえずわかったことは、自分にはすべきこととしたいことがあったということ。
誰もそれを取りに来ることはないし、自分の望みなんて、確実に世界で自分一人しか望んでいないものだということ。
そして、当たり前すぎるがそれを代わりにやってくれる人なんて世界中のどこにも存在しないということ。
人だけじゃなくて、そんな機械も未だ名前の付いていないものも存在しない。
Something interesting is always waiting for "you".