Labor Day -とらわれて夏-
Labor Day Extended Trailer #1 (2013) - Josh Brolin ...
どこかであらゆるものが曲がっている。
ひねくれているというよりは屈折している。
子供のはともかく母親のその曲がり方は一貫しているので、逆に筋が通っているようにも見える。
ケイト・ウィンスレットにぴったりの作品なのではないだろうか。
あらゆるシーンが、特に映像的にあらゆる映画の組み合わせのような気がして仕方なかった。
冷静に考えれば考えるほど、ありそうな話とは決して言えないと思う。
結局誰もが苦しみ続けるのかもしれない。
愛を読む人(The Reader)、レボリューショナリーロード(Revolutionary Road)の組み合わせかと思ってしまった。
後半の子供に関するシーンは見ていて苦しくて仕方なかった。
胸の奥の方を、体の最もそこにある何かを締め付けられたような感じで、なんとも言えない悲しさと絶望が降ってきた。
本当に体が痛くなってしまうほどに。
この種類の映画はやはり、象徴的な建物と道の美しい緑が気になってしまう。
長い人生で、うまくいっていたり良い時期もあればどうにもならない時期もある。
その期間の長さと人生の良悪は比例していないかもしれないが、それを決めるものを運と呼ぶのだろうか。
始まりの語りの部分からもわかるように文学的なものを感じることができる。
そして子供が大人になっていく過程も一つのテーマのように感じる。
人生はやはり個人的なものだと思ったし、様々なことを感じさせる映画だと思う。