Captain Fhillips - Carpe Diem

実際の戦場やこのような状況を目にしたことがあるわけではないしあるわけがないのだが、とてもリアルな映画だったと思う。

もっと複雑な話で混み入った状況かと思ったらシンプルだった。

人間、悪人でも善人でも基本的に考えられることは限られていると思う。

極限状況にお陥ってもいかに基本に忠実に動けるかが大切だと思う。

大きなものでも小さなものに簡単にやられることがあると知った。

本当に、驚くほど簡単に。

これを見たらアメリカ海軍とは戦いたくないなあと思うけど、そんな感想をこの映画が求めているわけではないだろう。

一隻の船、一人の命、たくさんの企業のお金、何が最も大切だったのだろうか。

一人の命を救うのにどれだけのものが注がれるのか。

アメリカに行くのが夢だと言っていたがあのような形で実現するとは彼も思っていなかっただろう。

この映画で共感できたのはやはり愛だろう。

家族に向かって叫ぶ最後のシーンは心に響いた。

そう言ってくれれば作者も満足するのだろうか。

実際は色々と大変なこと、危険なことがあったらしい。

船長が危険を冒したせいだとも言われている。

それでもやはり、映画は映画で一つの見方を固定してしまうので怖いとも言える。