スペインの映画。
音声はスペイン語で日本語字幕。
内戦終了後のスペイン。
それでも社会には多くのシステムが残っている。
これほど緊張感があるとは。
映画でしかこのような世界を見たことがないわけだが。
出会う人、話すこと、全てに気を使わなければならない。
自分の命のようで、人に握られているような感覚が常にある。
一般市民の普通の生活とはなんなのだろう。
常に戦争や争いが身近にある。
自分の信仰や思考、生き様が命と直結している時代。
聖職者と独裁者のいない国。
確かに、この映画を見たらそんな国の方が良いなとも思う。
自分の考えが他と異なるからと言って殺されたりしたら困る。
緊張感があまりにも強すぎるし、生きていることの意味が今とは全く異なる。
なんのために死ぬのか。
憎しみをとっても深く描き出していた気がする。
ベトベトしていた。
とっても重くてイライラするし怖い。
こんなことが本当にあったのかと。
妹は時代にあっていないような行動をしすぎでハラハラさせられた。
感情移入せざるを得ない。
いろいろな諦めや怒りも感じてしまう。
見ている人の心を動かす映画だと思った。
演技が上手いのか、設定や脚本が上手いのか、このような時代があったからかはわからないが。
How can you do this to me?
と思うことがこの上なくあった。
ある時代は生きていることと、それに等しいもが思想や宗教であったりする。
考え方が違うから尊重される場所や時代もあれば、殺され、利用される時代や場所もある。
なぜ人はこんなにひどいことをできるのだろうか。