アンジェリーナジョリーの監督作品。
映画にもいろんな種類がある。
歴史を伝えること。
時間が経って冷静に物事を見つめ直すこと。
恋愛映画と紹介されているが、そうではないと思う。
戦争、紛争の話、人間の命に関する話だと思った。
運命に関する話。
この作品を見て一つ思い出したことがある。
ある音楽家が歌っていた。
「緊張感のない時代」。
まさにそれではないかと思った。
この映画を今この場所で見ていて、とても平和だと思った、とかいう話ではなくて。
映画自体がとても、緊張感にあふれていた。
そのあと何が起こるのか、誰がどうなっていくのか。
思い通りに進むのか。
命も保証されていない。
そんな場所は今でも世界中にたくさんあるのだと知った。
緊張感がこの上なく伝わってくる。
映画なのに。
ホラー映画や娯楽ではなくて独特の緊張感。
本当の戦争の話をしようと同じで、戦争に関しては何が本当の話かはわからない。
実際にそのような話が何百とあっただろう。
もっと壮大な話も、些細な話もあった。
それでも人は一回しか生きられない。
けど、単純なラブストーリーなのかもしれない。
そこに戦争の要素を混ぜ込んだ。
味方も捉え方も人それぞれ。
映画にはたくさんの意味がある。
とっても重層的で意義深いと思った。