Carpe Diem

Think good thought.

Universal Love

 

 ある歌手が、日本にコンサートの一環で来た。多くのアーティストが公演を延期や辞退する中でその人は来た。そして自ら滞在を延長し、復興に携わるボランティアをしていた。三日目の仕事が終わり、メンバーの一人が地元の人からたくさんの飲み物をお礼としてもらった。そのときにUniversal Loveと言っていた。UniversalなLoveなのか、それともLoveがUniversalなのか。

 言葉を超えて、宗教を超えて、文化を超えてそして国境を超えてといろんな表現がある。こうやっていくつも聞いているとそんなに超えなければならないものがあるのかとも思ってしまう。けど、それを超えていくものとして良く取り上げられるものもある。それらは例えば音楽、芸術、そして愛なのかもしれない。

 昨日はそのアーティストのLIVEに足を運んできた。千人程で距離もとても近く雰囲気がとても良かった。アメリカ出身の方でいま世界でツアーを行っている。聞いていてふと思ったのだけど、たとえ英語であったとしても他の言語の音楽を聞く事、興味を持つこと、そしてそこに共感できるのはとても凄いことだと思った。英語は世界で最もメジャーな言語だと思う。世間一般的にも、個人的にもそう認識して間違いはないと思う。昨日の会場の2割程が、もっと少ないかもしれないが外国籍の人たちだった。日本人もたくさんいた。自分も含めて話しや曲の意味をわかっているのかなと疑問に思った。昔からアメリカの曲を好きだが歌詞や意味はわからないと言う人に疑問を持っていた。じゃあ何を理解しているのかと。そして、英語は理解できるものだと自分では思っている。その人たちはリズムや雰囲気、あるいはその歌手自体の特徴の何らかを好きなのかもしれない。けどやはり、日本語ですら興味を持てない音楽も多いのに、意味が分からないにもかかわらず英語で歌うアーティストとその曲を好きになるのは面白いことだと思う。逆に、と言ったらおかしいがこの前聞いたトリニダードトバゴの音楽は完全にリズムにはまってしまった。言語は理解できるはずもないだろうと思って気にもしてすらいなかった。面白い。

 きっと、Universalなものはたくさんあると思う。オーケストラの奏でる音は言語のように区別できない人間がみんなで一緒に共有している一つの種類の音楽と言えるかもしれない。絵画が訴えかけてくるものもそう。逆に、そんなことはないと思うが言語だけでは何かしら限界があるのかもしれない。言葉にリズムや音楽がついていたりしないとUniversalになりえないのかもしれない。