Carpe Diem

Think good thought.

遠くて近い話 香港

 

 ウクライナに友人はいない。ウクライナ人の友人もいなければ、クリミアに住んでいる知人もいない。それでも今年それらの場所で起こった出来事は大きな衝撃を与えた。そこに住んでいる人はもちろん、経済や政治、直接ではなくても間接的にその影響は世界に及んでいると思う。そして個人的にもとても驚いた。

 自分もそう成り得たかもしれない。こう思うときに人は考えを改めるのではないだろうか。もしくは世界の見え方が変わってくる。大げさに言うとそうなる。その出来事に対する情報に異常な程敏感になったりする。そして、行動も変わってくる。

 ウクライナのことで最も驚いたのはマレーシア航空の飛行機が撃墜されたこと。今となっては忘れている人も多いかもしれないが。今年は本当に不思議なことが多い。春にはマレーシア航空の飛行機が無くなっている。撃墜という言葉は誰でも知っていると思う。けど、実生活でそんな言葉を使う機会はまずない(と思う)。政治、経済いろんなことがあると思うけど、日本のニュースを見ていても世界のニュースを見ていても撃墜という言葉は一年で一回も見ないのではないか。戦争の話を除いて。だからじゃないけど、最初にTwitterでニュースが流れてきて撃墜という文字を見たときには本当に驚いた。声に出してしまった。

 香港では今、毎日デモが繰り返されている。先月自分が言ったときにも行われていた。これまでに二回訪れてこれからも自分と関わりの深い場所。訪れていた間もそうだが、個人的に、帰ってきてからも感心が深まっている。今年の夏からは香港のラジオを聞くようにしている。情報もどんどん入れるようにした。他の東南アジアやオーストラリアのニュースを聞く事で見える世界も変わってきたと言ったら大げさだが知識や理解は深まってきたし共感したり疑問に感じることも増えた。

 もしそこで自分が生きているとしたら。あり得ないようなこと、馬鹿げた考えだがそれはあり得ることだと思う。その想像が行き過ぎておかしくなる人もいるかもしれないが。

 もう一つの横に流れている人生。自分もそう成り得たかもしれない。今ではTwitterFacebookで非常に個人的なものを知ることが出来る。友人がそこにいたり訪れたことがあればあらゆることは人ごとではなくなってくる。今回は特に、同じ学生の行動を聞いていたり見たりするので余計に人ごとだとは思えない。自分がそれに対して何かをすると言った訳ではないが。