Carpe Diem

Think good thought.

面白い読書

 

 本を読んでいるとこれは面白いなあと思うことが良くある。本当に良くある。よく一人で読んでいて(あまり二人以上で読んだこともないが)笑い出してしまう。著者が意図的に笑わせようとしていることがわかるときもある。巧妙なジョークやくだらない冗談。どこからかはわからないが引用であることは間違いなかったり、有名な文章をちゃかしたりして。本当に面白いと感心することもあれば、気づけば笑っていることもあるし、後になってはっとすることもある。ブラックジョーク過ぎて笑えないこともしばしば。

 前にも少し書いたように本は読者と著者の数が対等ではない。自分で文章を書いてみればわかると思うが、誰がこの文章を読んで、どこまで内容が伝わってどういう反応が起きるのか想像するのは非常に難しい。思い通りに行くこともあれば大失敗もある。そんなことを気にしないで書いている人が最も多いのかもしれないが。最大公約数的なものが大きければ大きい程その作品はヒットするのかもしれない。しかしながら最も多く売れた小説や文章が一様に解釈されている訳ではない。決してそうはならない。楽しみ方はとても個人的なのだ。作者が意図していないところがつぼになっている人だって多くいるのだろう。いろんなメッセージをいろんな手法で織り交ぜたとしてもひとつも伝わってないこともあるだろう。

 自分は良く笑う。一人で過ごす日でも本を読んでいれば何回でも笑ってしまう。人前と言うか人が集まるところで、例えばとっても静かな図書案で本を読んでいても笑ってしまう。そういう人って時々いると思う。そういう種類の人は何となく信用できると思う。

 今日読んだ本には「アメリカで受けるジョークはインドで受ける訳ではない」というような説明が書いてあった。とても面白かった。そんな当たり前のようなことをこの上ない程真面目に文章にして本に載せてあったことが、ふざけてはいないだろうがおちゃらけているように感じられた。真面目に読んだ後で、そりゃあそうだろうと。

 けどやはり、そういうことを知らない人もいるし、自分の知識不足や感覚で一日にいくつものことを見落としているのは事実。そんなもの、個人的なものでなくて、わからなくて悪いものではなくてあったら幸せになるという類のものなのだ。「今日はハードな一日だった。とても疲れた犬のように寝たい。」とかなんとか書いてあっても、誰の文章をどのように組み合わせているか、そして笑わせようとしているかなんてわかる人は少ないだろう。