Carpe Diem

Think good thought.

繋がり

 

 日常での些細なつながり。つながりは毎日を楽しくさせる。小確幸だといえる。そしてその種類のものにはいくつかの特徴がある。自分にとってもの凄く楽しかったり面白かったりするもの。そして、驚きが伴う。これとこれがこんなタイミングで繋がるのかという必然のような偶然のような驚き。そして、人に何となく伝えたくなってしまう。そして、ほとんどの場合が自分を含めて他人にとってもほとんど意味のないようなことが多い。かろうじて自分の中にだけそのつながりが見いだせるから楽しいといった類のものである。もしそれを、どうでもいいというような顔でいながら少しだけ笑いながら聞いてくれる人がいたら、それはあなたの人生における大切な人であるといえるだろう。

 例えば小説を読んでいて音楽についての話があるとする。Nat King Coleがでてくる。読んでいてその人のことは知らないと思う。面白くもつまらなくもないがそんな人がいたということだけは頭の隅に残る。そして次の日、図書館の音楽コーナーをふと覗いていたら彼のCDが準備されたかのように自分の目の前の特集コーナーに堂々と置いてあるといったように。そして、曲を聴いてみると自分も知っているし誰もが知っていた曲の名前がLOVEだったのかと気づく。そんな二十四時間の誰とも共有できないような自分の中での喜びと言うか楽しみ。こんなことが生きていくうえで何度も何度も起こる。

 大学時代に、一、二年生の間にたくさんのことをした。それだけの時間があったから。The Beatlesのアルバムをすり切れる程聞いた。すべてのアルバムを聴いたと思ったら一つだけ残っていたものがあった。そのアルバムを知ったのは当時の彼女がくれたiPod。そんな曲なんて聞いてないと思っていた。そして、二回目の海外でThe Beatlesのシルクドソレイユ、LOVEを見る。そして三年後、たまたま訪れたハリウッドでポールマッカートニーがLIVEをしていて一時間以上聞く事になったし大声で歌った。

 小説家の表現が英語の文章や方から来ていたと勉強をしていてふと知ることがある。No ifs and buts. もしもしかしもないのだ。そんな当たり前の表現、一行に満たないような言葉にも小説を読む楽しみを見いだすことができる。

 このような繋がりは、今後の人生でもたくさんあり、少なくとも自分の人生を豊かにしてくれるだろう。そしてそれを、望むわけではないが自然な形で誰かと共有できたら素敵だ。Life is meant to be shared. 人は語るべきことをたくさん持っている。